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昔ヴィトンは模造品(基準外品)に悩まされていた問題がありました。

それに対抗するために生まれたのが、日本の家紋に影響されて作られたと言われる、みんながご存じモノグラムです。モノグラムはヴィトンの中でも本物、偽物問わず群を抜いて多くのモデルが流通されているのでブランド品を扱うなら取り扱う機会が多くなるのでしっかり真贋できるようになっておきましょう。

よく勘違いされている方がいますがヴィトンの本体部分は革ではありません。

モノグラムの生地はエジプト綿に塩化ビニールで加工を施し軽く柔軟性にも優れている高級なトアル地が使用されています。

持ち手などはヌメ革と言われる革が使われたアイテムが多いです。

ヴィトンの真贋ポイントはたくさんあるので1つずつ解説していきます。

ロゴ

左と右でOを見比べてください。

左は0に近いOになっています。右はまん丸なOです。

ヴィトンのロゴは基本まん丸なOが正規品です。

(一部プレート金具などのロゴでは0のようなOもあります)

また質の悪い基準外品ではeが潰れていたりTが繋がっていたりすることも多いです。

          基準外            正規品

vu.jpeg

 

シリアルナンバー

先程解説したヴィトンのロゴには製造国が記載されています。

ロゴ部分とは別にわかりにくい所に必ずシリアルナンバーが刻印されています。(古い商品など一部を除いて)

シリアルナンバーでは2文字のアルファベットで製造国、4桁の数字で製造年月を確認できますのでロゴの製造国とシリアルナンバーを照らし合わせてみます。

もし製造国が違うようであったりシリアルナンバーの製造年月がおかしな組み合わせであった場合は基準外品の可能性がかなり高まります。

下記に製造番号、国の組み合わせ、シリアルナンバー数字の読み方を記載します。

しり.jpeg

製造番号と製造国一覧

フランス
AA AC AH AN AR AS BA BJ BU CT DU ET FL LW MB MI MS NO RA RI SA SL SN SP SR TH  TJ TN TR TS VI VX A0 A1 A2
AAS(スペシャルオーダー)

アメリカ  FC FH FL   LA OS SD   TX
スペイン    CA GI  LB LM LO   LW   UB  
イタリア     BC BO CE FO MA NZ   OB   PL   RC RE   TD
スイス    D1 FA
ドイツ    LP OL
修理    DK(ルイヴィトンにて正規リペアサービスが施された場合に使われます)
マルティエ MALLETIER
通常『 made in Spain 』と製造国のところに 『 MALLETIER 』と刻印されていることがあります。 フランス語で鞄職人という意味らしいです。
1990年前後のある期間にのみ刻印されたものになります。
あまり出くわさないと思いますがしっかりとした正規品ですので基準外品と勘違いしないようにしましょう。

シリアルナンバー刻印の見方

シリアルナンバー数字では年代によって読み方が変わります。
(数字は左から読みます)

1980年~
アルファベットはなく数字のみ読み方は前から順番に年月
例 831 1983年1月 
 
1985年~
アルファベットと数字の組み合わせ(アルファベットは後ろにつくこともある)
読み方は同じく順番に年月 
例 BC 859   製造国イタリア1985年9月
例 858 TH   製造国フランス 1985年8月
 
1989年~
アルファベットの文字が前に統一される
例 SP 8902  製造国スペイン 1989年2月
1990年~2006年 数字の見方が変わる
2桁+4桁の数字で年、1桁+3桁の数字で月を表します。
例 DU 0056  製造国フランス 2006年5月
2007年~ また見方が変わります。
2桁+4桁の数字で年、1桁+3桁の数字で週を表します。
例  CA 3133 製造国スペイン 2013年33週

では問題!これは何年何月でしょう

正解は

基準外品です。簡単すぎましたかねw

アルファベットが一文字は存在しません。

シリアルナンバーと製造国、製造年月日の組み合わせですぐに判断できる場合もあるので覚えておいて下さい。

またシリアルナンバーは基本的に見にくい場所に刻印されているので根気よく探しましょう。

慣れてくればだいたいの位置はわかってきます。

ホック

財布やキーケースなどはホックから判断できることも多いです。

80年代の廃盤品などを除いてホックのオス側の特徴は先端がキノコのような形になっています。

基準外品ではキノコじゃないフックが多く使われているのでまずはホックの形を確認してみて下さい。

            基準外品             正規品

モノグラム柄

ヴィトンだけに限らずですがブランドの象徴である柄にはどのブランドも強い拘りを持っています。

ヴィトンももちろん強い拘りを持っており必ず左右対称になるように作られています。

基準外品ではLVのマークがずれて左右上下が非対称になっていることが多いです。

こちらの写真はぱっと見でわかると思いますが上側が正規品、下側が基準外品です。

下側のような縫い合わせは正規品ではあり得ません。

縫い合わせがあった場合でも柄が綺麗に繋がるようになっています。また柄が傾いていたり上下がズレているものも基準外品では多いですので、まずは全体を見てから細かい真贋をチェックしましょう。

            (上側) 正規品  (下側) 基準外品

ヴィトンのシリアルナンバーについての最新情報

2020年頃から、ルイヴィトンからシリアルナンバーが徐々に消えていっています。RFID(ICチップ)という物を製品に埋め込むことで商品情報が記録できるようになるみたいです。

RFIDとは

Radio Frequency IDentificationの略。。

ID情報を埋め込んだRFタグと呼ばれるタグから、電波を用いて無線通信によって情報を送ります。

タグに製造国や製造年月日といった今まで、ルイヴィトンのシリアルナンバーを用いて表していた情報などが、RFIDに記録されることになります。

​このチップの有無により正規品かどうかを確認できます。

現在RFIDを使用しているブランドはまだ多くはありませんが、ヴィトンと同グループのLVMHグループのフェンディでもRFIDを利用されています。

RFIDの確認方法

RFIDを読み取るアプリがあるのでダウンロードしRFIDが使用されている商品に近づけスキャンします。RFIDが使用されているとアプリが反応しアクセスします。

アクセスしても情報を確認したり変更したりはできません。

 

ただ入っているかの確認をできるという訳です。

このRFIDは今後、当たり前になっていくとは思いますがそれでも、まだまだ上記で説明したこの真贋マニュアルは使えますので是非ご活用ください。

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